なぜリバウンドは起こる?その仕組み。

レプチンとの正しいつきあい方。その役割と機能

よくダイエットやろう!と決意した時に、3日間断食してやる!とかすこし荒っぽい方法で一挙に脂肪を撃退しようという考えに至るタイプの人もいるのではないでしょうか。急激に運動を積み重ねるとか、急な断食を繰り返すとか、もし仮にうまいこといったとしても、これは科学的にはかなりの確率でリバウンドが発生すると考えられています。

なぜリバウンドするのかについて書いてみます。

人間の身体の中には食欲を抑える機能を持つホルモンや物質がいくつかありますが、その中のひとつに「レプチン」という物質があります。通称“やせホルモン”と呼ばれるホルモンですがこのレプチンは脂肪細胞からできていて、当然ですがダイエットによって脂肪が減少すればこのレプチンの分泌量が減るので食欲がグンとアップし食べずに入られない、という状況に陥ります。まあ普通に考えれば“人間というイキモノ”としてはこのレプチンの動きは当然の反応といえますね。なぜかというと、イキモノの宿命としては生き残らなければならなくて、いつもいざという時のために体内に脂肪を蓄積しておこうとするわけですが、その脂肪が急激に減ってきたならこれは危機的状況ですから食欲を押さえている場合ではないんですね。どんどん食べて生体としての自分を維持しないと、ということになります。

したがってダイエットを急速に進めることはスポーツで減量でもやっている以外はNGということになります。少しずつ、少しずつ、この状況を脳や身体の仕組みと共有しつつ慣れつつ進めて、気がついたらいつの間にか安定して体型や体質が保たれているという、そういう流れが理想的なのではないかと思います。

ちなみに「わたしってばレプチンあまり稼働してないかも」という食欲旺盛で困っている人なら、レプチンを放出しやすくする(食欲を抑えることに繋がる)食材があることも知っておきましょう。実は亜鉛がレプチンの放出をサポートしてくれるということが分かっています。したがって亜鉛が豊富に含まれていると言われる牡蠣などの食材を積極的に摂るようにするとよいかもしれません。でもいずれにしろ極端な偏りのある食べ過ぎには注意してくださいね!

 

このレプチンについて、睡眠に絡めてもう少し書いておきます。睡眠もダイエットの成功には欠かせない要素ですので。

他のページでも睡眠とダイエットの関係についてとりあげていますが、睡眠時にはこのレプチンが放出されて食欲を抑えるようになります。おなかが減るということを認識するということは目が覚めてしまうということにつながり睡眠の質が悪くなってしまいます。ダイエットにも影響は出ますし、もちろん身体全体にもいいことはありませんね。

実は米国のスタンフォード大学の研究では、睡眠5時間の人は、8時間の人に比べ、レプチン分泌量が15.5%減り、逆にグレリンという食欲を増進するホルモンの分泌量が約15%増えたとの研究結果が発表されているそうです。つまり睡眠時間が少ないと食欲が増えて結局は食べてしまうという流れもあります。規則正しい生活はこのレプチンとのお付き合い方もそうですし、つまりはダイエットにおいても非常に重要であるということを覚えておいてください。

 

甘いモノを口にした時の“満足感”の仕組み

特に女性は甘いものが好きですね。でダイエットに悩みがちなのも女性です。なぜ甘いものが食べたくなるかその仕組みについて理解を深めておくことはダイエットにおいては不可欠なことですのでしっかり情報をとって理解につとめましょう。

まず単純に言えば、砂糖が口に含まれて脳に到達することで満足感を感じさせるドーパミンとセレトニンという脳内物質が放出されるようになっています。甘いものを食べた後の満足感はこれはやめられないですよね。そう止められないんです。これは要するに中毒症状に近いものがありますね。学者によっては、糖質について麻薬以上に質が悪い、といった表現をする人もいます。人類が誕生して以来、労働者は糧を得るために身を削って労働し穀物を中心とした食料を得るようになるわけです。喰うために働くとはよく行ったものです。同じ中毒でも麻薬なら早めに死んでしまうのでしょうけど、糖質は太ったりといったことはあるにしても死んでしまうことはありませんね。生かさず殺さず、で人は穀物を中心とした糖質を得るために働き続けるわけです・・・というような表現をして人間にとっての穀物の位置づけを表現する人もいます。

ちょっと話がそれましたが、砂糖によって満足感が得られる仕組みというのは、これ自体は人間どこかでストレスから開放される必要があって、この一介となってくれる大切な仕組みなのでこれをとやかくは言わないのですが、問題は糖質が目に見えるところであふれるように存在するこの時代においては(ストレスも溢れている)、条件反射的に多少のストレスや身体の倦怠感があってもすぐに甘いモノを口にしてしまい“満足感”という癒やしをひっきりなしに求めてしまうこと。これが身体としても当たり前になってきている時代といえるかもしれません(これは老若男女を問わず)。ダイエットと関連しますが、常に糖質が血管内に流通していることでインシュリンという血糖値を調整するホルモンの働きが弱くなり生活習慣病や糖尿病などの成人病へ進むことになってしまいます。

理想を言えば、満足感は甘いもので得るのではなく、たとえば自分が何か達成した時の達成感で得ていく、そしてみんなで「やったね!」と喜び合う会食の場でケーキなど甘いモノを食べることで更にその満足感を高める、そういったスタイルの満足感のコントロールが望ましいのでは、と思います。これはダイエットに置き換えてもいいでしょう。家族や友人と目標を決めて、達成したら甘いものを口にしてお祝いしよう!というように。このように満足感が発生する仕組みを上手に活用するとダイエットも長続きするわけですね。

はいまた話が逸れましたが、なぜ女性は甘いモノが好きなのか。これについては未だ解説いていなかったですね。

女性には男性と異なる身体の仕組み、性別としての役割がありますね。それはお腹の中で子供をはぐくみ出産するという役割です。この役割をしっかり務めるために生理前と生理後で身体が常に変化しているのが女性の体です。簡単にまとめると、生理前には子供を身ごもりやすいように体内の脂肪を減らすような動きが出てきます。で、生理を境に、今度はみごもった場合を想定するのでしょうか、体脂肪を蓄えることで胎児を育んだり出産に向けて備え始めるという動きが出ます。こういった仕組みがあるために女性はある程度は体脂肪を蓄えることを自動的に促されているようになっています。だから甘いモノが欲しくなりがちであることはしかたがないことなんですね。

ちなみにこういった時期別の身体の変化を導いている女性に多いホルモンがあります。生理前に支配的に分泌されるのがエストロゲンといい、生理前の時期のことをエストロゲン期と名付けられています。このエストロゲン期は上記したように受精に備えた時期なので受け入れ体制のために子宮を大きくするために脂肪はつきにくい時期と呼ばれています。生理後に分泌され支配的になるホルモンはプロゲステロンと呼ばれ生理後の時期をプロゲストロン期と呼び、この時期には女性の体は脂肪を溜め込みやすい傾向となります。よくある女性のダイエットの失敗では、このプロゲストロン期においてダイエットしようとしても効率が悪い結果となります。女性の身体の仕組みを上手に活用するとすれば、やはりエストロゲン期にしっかりとダイエットしていくという考え方がよいでしょう。

「女には甘いモノが必要なんだわ!」と開き直らずに、こういった仕組みを逆に活用して効果的というか効率のよいダイエットを進めていくようにしましょう。

ちなみに閉経後はこういった周期的な身体の変化というものはどうなるのでしょうか。じつはここで挙げたエストロゲンの分泌が大きく減ってしまうことが分かっています。つまり脂肪を貯めこまない時期が無くなってしまうんですね。これによって閉経後の女性には更にあまりよろしくない傾向が襲ってきます。ひとつは。これまで皮下脂肪蓄積型だった脂肪の付き方が内臓脂肪蓄積型に変化していきます。見た目としてはお腹周りのお肉が目立つようになってきますね。そして成人病のリスクとしては内臓脂肪が溜まることのほうが問題は大きいんです。もうひとつは、エストロゲンが担っていた役割として血液中の悪玉コレステロールを減らす役割も合ったんですが、これが弱まることで血中の悪玉コレステロールの濃度が高まり、これによって成人病リスクも高まってしまいます。したがって更年期を迎えた女性は体重変化に注意しできるだけダイエットを心がけるようにしたいものです。ひとつ内臓脂肪型の脂肪の貯まり方というのはホルモンによる身体の自動的な動きとは切り離されたものとなります。したがって中年期になかなか理由もわからずに痩せられなかったりといったことが減り、運動や食事に気をつけることでわかりやすく減らしていけるものなので、標的にはしやすいと考えてよいと思います。

更女性は年期の時期には子供も育ちちょっと人生の目的なども見失いがちな時期だとは思いますが、このにっくき脂肪達をターゲットにダイエットを頑張り、成果が出たら仲間とたのしく祝杯を上げる!というような健全な暮らし方に変えていくというのも一つの報告なのでは、と考えます。

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